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英国スコットランド担当大臣との意見交換

 8月21日、宇都宮会長・大西理事長・沼尻海外交流委員長・川端事務局長は、コンラッド東京(東京都港区)にて英国スコットランド担当大臣(下院議員)のカースティー・マクニール議員、英国スコットランド事務所のアラスデア・マクドナルド氏、スコットランドの水産業を支援する組織SEAFOOD SCOTLANDの最高経営責任者ドナ・フォーディス氏およびマーケティング責任者アダム・ウィング氏、スコットランド国際開発庁上席商務官(食品・飲料)吉田圭吾氏と約1時間にわたり、スコットランド産シーフードの現状と今後の展望について意見交換を行いました。
 そもそも、スコットランドと司厨士協会のつながりは、12年前にさかのぼります。平成25年7月にスコットランド国際開発庁からお話があり、宇都宮会長をはじめとした日本人シェフおよび業界関係者がスコットランド北部のハイランド地方を訪問し、サーモンの養殖場見学やスコットランドシェフ連盟と交流を行いました。その後も日本での展示会における料理のコラボレーションやスコティシュサーモンを使った料理講習会の開催等、料理を通じてその交流は継続しておりました。
 来日した大臣との面談は、関西万博や東京でのインターナショナルシーフードショー視察、民間企業との面談等、3日間の多忙なスケジュールの中、行われました。
 英国側と日本側のそれぞれの自己紹介、大臣からの御挨拶の後、スコットランド国際開発庁の吉田氏より、海産物、中でもサバのプロモーションの成功事例の説明がありました。司厨士協会の協力もあり、ホテル・レストランに拡大傾向のあったサーモンは、コロナ禍において大打撃があり、スコットランド側はサーモンに替わる海産物として良質で脂乗りの良いサバに注目し、小売市場において国内シェアを拡大している、とのこと。実績としても、日本向けのサバの輸出量は過去5年で10倍にも増加しており、このようなタイミングでオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富なスコティシュサーモンやラングスティーヌにおいても今後に期待したい旨の話がありました。また、SEAFOOD SCOTLANDからは全日本司厨士協会とは今後も様々な形でコラボレーションができればとお話をいただきました。
 スコットランドを含む英国産食材の日本への輸入関税については、2033年までに日英経済連携協定(EPA)により、段階的に撤廃される予定ですので、日本市場における存在感は一層強くなると思います。当協会では、国内の食材だけでなく、スコティッシュサーモンのような良質で持続継続性のある食材を会員の皆様を通して広く周知し、今後のプロモーションを進めて参りたいと思います。


コンラッド東京にて、英国政府スコットランド担当大臣、SEAFOOD SCOTLANDの皆様とともに

「協業の機会」をテーマに意見交換会

スコットランド産サーモンやラングスティーヌを使った試食

コンラッド東京ダニエル・アクナ副総料理長より料理説明

大臣よりウイスキーグラスの贈呈

当協会の65周年記念史を皆様とともに