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WORLDCHEFSアジア会議 ASIA PRESIDENT ZOOM CONFERENCE

CONTINENTAL MEETING

 9月17日、日本時間21時〜23時、世界司厨士協会連盟(WORLDCHEFS)のアジア地域会長会議がZOOMアプリを使いオンラインで開催され、14カ国が参加しました。日本からは宇都宮会長、沼尻海外交流委員長、三浦国際審査員、川端事務局長が参加。業務サポートとして、フランス見本市協会(PROMOSALONS)日本事務所代表である井田絵里佳氏に同席していただきました。
 会議の議題は多数用意され、アジア加盟国による電子ブックの計画、2023年開催のアジア会議、料理コンクール情報、2024年開催のシンガポール世界会議、シェフの社会的責任(CSR : Chef Social Responsibility)等です。限られた時間の中、新しくアジア地区会長に就任したウィルメン・レオン氏(Willment Leong)の進行で進められました。
 冒頭のウィルメン氏の挨拶に始まり、これまで11年間アジア地区会長を務められたリック・スティーブン氏の退任挨拶、WORLDCHEFS会長トーマス・ググラー氏の挨拶と続き、WORLDCHEFS事務局長ラグナー氏からは、国際料理コンクール情報として11月にルクセンブルクで開催されるワールドカップの告知、また各国の会員に対して各種ウェビナーや調理セミナー・料理コンクール・認定審査委員の試験について等、公式サイトで情報公開している旨のお知らせがありました。
 議題のひとつである電子ブックの計画は、各団体8ページの割り当てで各国の情報、伝統的な料理とデザート等を紙媒体ではなく電子媒体で作成するもので、加盟21カ国による全168ページの構成。詳細は改めて連絡されるとのことでしたが、シンガポールでの世界会議前には発行予定であり、各国のスポンサーを募集する際のツールとして活用してもらうことを狙いとしている、とのこと。
 2023年のアジア会議については、2023年7月30日〜8月6日まで、フィリピン・マニラで開催を予定しており、主催のフィリピンシェフ協会はフィリピン政府観光局の支援を受け、受け入れ態勢を整えているとのこと。
 料理コンクールについては、現在「Asian cuisine culinary challenge 2023」を検討しており、従来の欧米の料理に焦点を当てたものとは異なり、アジアのシェフによるアジア料理の料理コンクールを議論している旨の報告がありました。
 2024年開催のシンガポール世界会議については、ウィルメン会長より各国に多数の参加を要請。
 CSR活動では、パキスタンでの大規模洪水災害に触れ、何ができるかを現地の支援団体とともにこれから話し合うとのこと。2023年にはスリランカでのプログラムを企画予定。
 また、デジタル認定証を発行しているオンライン学習サイトWORLDCHEFS Academyでは、現在、中国語版等7カ国語の対応をしており、各国の会員にアカウント作成が推奨されました。
 最後のオープンディスカッションでは、若い審査員の育成や料理コンクール会場での食品残差の廃棄ステーションの標準化といったことが取り上げられ意見交換が行われました。
 多くの議題が取り上げられた今回のアジア会議でしたが、アジア地域の動向を共有できた実りの多いものとなりました。宇都宮会長をはじめ、参加した皆さんお疲れ様でした!


アジア会議に参加したAJCAチーム

当日の議題

アジア地区会長ウィルメン・レオン氏

計画している電子ブック

パキスタンとスリランカでのCSR活動計画

アジア会議に参加した皆さん