WORLDCHEFSアジア会長会議(タイ・バンコク)

 5月25・26日にタイ・バンコクにて第19回WORLDCHEFSアジア会長会議 Asian Presidents Forum が開催(会場 Grand Four Wings Hotel)され、日本からは宇都宮会長と岩崎海外交流委員長が参加しました。会議にはWORLDCHEFSアジア加盟国(21カ国)のうち、19カ国の参加があり、加盟国会長、その随行者、WORLDCHEFS各委員会メンバー、WORLDCHEFSオセアニア地区会長、11社の協賛スポンサー、ミシュランの星を獲得している地元の著名シェフ、主催側のタイシェフ協会会員等、約140名が出席しました。会議の全体テーマは「Educating Asia」(アジアの啓発)でした。

 25日は開催国のタイシェフ協会によるウェルカムパーティーが開催され、翌26日は早朝より会議がスタート。アジア地区会長リック・ステファン氏の開会挨拶、タイシェフ協会会長の歓迎挨拶、協賛スポンサー11社のプレゼンテーション、WORLDCHEFSからはアジア遺産委員会、教育委員会、ヤングシェフ委員会、WCWB(国境なきシェフ団)の活動報告がありました。また、フランス・パリ総本部のイベント担当者からは来年7月にロシア・サンクトペテルブルグで開催予定の世界会議の説明が行われました。昼食を挟み、会議は17時30分まで続き、最後にタイシェフ協会副会長のWillment氏の閉会の挨拶で幕を閉じました。
 会議終了後には、出席者全員で記念撮影をし、市内のレストランに移動。素晴らしいタイ料理とともに各国の代表者と交流を行いました。

 アジア会議でのWORLDCHEFS各委員会の報告概要は以下の通り。

【アジアの文化遺産料理】 Manjit Gill氏(インド会長)
 昨年の秋にインドで開催された「第1回歴史遺産料理サミット」の映像を見ながら解説。伝統を守りながら、新しいものにつなげていく。料理も遺跡、芸術と同じく貴重な文化遺産である。
 
【アジアの啓発とその未来】 Andreas Muller氏(教育委員会)
 情報化時代に即したインターネットでの教育の在り方を考える。シェフだけではなく料飲サービス、フロント、客室サービスにも広げたデジタル教育資格等。現在、学校の認可は世界で84校、アジアでは30校。(日本では4校が検討)このデジタルの分野では、中国の存在が今後大変大きくなり中心になって行くことを予想。
 
【世界のヤングシェフ】 Alan Orreal氏(ヤングシェフ副会長)
 Friendship・Cuisine・Education・Culture をヤングシェフ育成の4本の柱とする。
ヤングシェフを対象にした料理大会の充実。ヤングシェフと熟練シェフの意識の違いを認識し、育てる。また、2022年までに加盟国の80%でヤングシェフクラブの設立を目指す。(日本でも各地方本部で女性部による勉強会等を開催し、今後益々の拡大を目標)

【前進する料理大会とそこから学ぶもの】 Rick Stephan氏(アジア地区会長)
 協賛スポンサーによる料理大会を充実させ、組織の負担を軽減する。
 
【WCWBの活動報告と来年に向けて】 Willment Leong氏(WCWB 国境なきシェフ団)
 2018年に実施したミャンマー水害被災地の慰問と炊き出しの様子をビデオで紹介し、世界各国からシェフが自費で参加。政府当局と協力しその活動にあたったことの意義を示した。今年は、カンボジアへの災害被災地への慰問活動計画を紹介。60か国、60名のシェフの参加を目標。
 
【Worldchefsとその歴史】 Alan Palmar氏(歴史遺産委員会副会長)
 WORLDCHEFSのこれまでの歴史は遺産である。その歴史をまとめ今後に継承していく。現在各国の加盟に関する資料を収集。全日本司厨士協会が加盟した1957年の加盟承認の書簡が映像で紹介されました。最後に歴史遺産委員会への寄付の提案がされ、当日の出席者から1,000ユーロが集まり、この寄付金はWCWBの災害復興支援金としてWorldchefsに手渡された。
 
【2020年ロシア世界会議の開催】 Linh To氏(WORLDCHEFSイベント担当)
 大成功であった2018年マレーシア世界会議の映像を紹介し、2020年7月のロシア世界会議に向けての進捗状況を説明。事前登録はウェブサイトにて。
 
【7月に行われるWORLDCHEFS理事会への提案、質問について】 Rick Stephan氏
 ロシア世界会議の参加条件等の質問があった。


〜 会議に参加した宇都宮会長、岩崎海外交流委員長より 〜
 会議を振り返ると、各国の前年度活動報告を事前に4ページの報告書にまとめる等、今までのアジア会長会議とは異なっている部分がありました。また、会議の内容をテーマに沿って進行するという新しい試みも行われ、協賛スポンサーのプレゼンテーションもテーマである「Educating Asia」(アジアの啓発)に沿った素晴らしいものでした。さらには、今回のWORLCHEFS各委員会の報告や提案も充実したものでした。
 このような中において、より多くの協会会員の皆様に海外交流の現状、必要性、意義について理解をしてもらう必要があると強く感じました。
 第1回アジア会長会議は日本の北九州で開催されました。WORLDCHEFSのアジア地域のリード国として今後も積極的に活動を進めたいと思います。




会議に参加したアジア各国の代表者


アジア地区会長による
ウェルカムパーティー挨拶


パーティーでの料理


会議会場


参加者全員にキッコーマンの
粉末醤油をプレゼント


ヤングシェフ副会長のアラン氏とともに


会議終了後の懇親会