マレーシア世界会議(Worldchefs Congress & EXPO 2018)

 創立90周年を迎えた世界司厨士協会連盟(WORLDCHEFS)は、2年に1度開催される世界会議(Worldchefs Congress & EXPO 2018)をマレーシア・クアラルンプールにて開催しました。
 当協会からは世界司厨士協会連盟加盟国日本代表である宇都宮久俊会長他、総勢15名が会議に参加いたしました。
 7月10日にアジア代表者会議(Asia Presidents Forum)、11日〜14日までが世界会議でした。

 アジア代表者会議では、アジア地区会長のリック・ステファン氏の進行で、トーマス・ググラー会長の挨拶から始まり、その後、ドイツシェフ協会のラウン事務局長から2020年開催の世界料理オリンピックの運営進捗、タイのウィルメン氏による国境なきシェフ団、香港のアンドレアス・ミュラー氏から教育プログラム、また、環太平洋エリアの地区会長マレー・ディック氏の理事退任等の報告がありました。また、占部韶二郎国内審査委員長と髙橋明副委員長は別会場にてジャッジセミナーに終日参加し、国際審査の方法や減点ポイント等を具体的に学び、次回の更新まで5年間有効の修了証を受け取りました。

 11日には財務や教育、競技大会、シェフズデー、災害支援活動等の報告が12の各委員会からあり、財務では、前年度比29%の増収に対し、支出は15%増に抑え、前年度までの赤字体質を脱却していることが報告されていました。非営利団体としてのWORLDCHEFSと香港での株式会社を併せた収入は約1億4,100万円、支出は1億2,400万円でした。中でも災害支援や飢餓の地域にシェフは国境を越えてグローバルに活動し、それがシェフの社会的な責任(Chef Social Responsibility)であるということに全世界のシェフが共感していました。また、パナマ共和国、ボリビア多民族国、ガーナ共和国、ジョージア、トンガ王国、パプアニューギニア独立国がWORLDCHEFSへ新しく加盟し、現在の加盟国が110カ国であることが発表されました。名誉会員授賞式の後、最後に理事メンバーと各委員長への質疑応答がありました。

 会議2日目からは示唆に富んだテーマでの講演会や討論会が始まりました。また、各国のヤングシェフ達には早朝の市場見学等、別のプログラム(the Bill Gallagher Young Chefs Forum)が用意されており、日本からは関東総合地方本部の高橋望さんが参加しました。
 国際連合のWFP(World Food Programme、世界食糧計画)や他の機関のFood Waste(食品ロス)に関する講演では、全世界で生産されている食品の30%に当たる13億トンの食品が毎年廃棄されている現実が参加者に提起され、日本から参加した全員が食の未来を考える上で認識すべき重要な課題であることを理解しました。

 また、この会議と同時並行で12日から14日までGLOBAL YOUNG CHEFS CHALLENGE、GLOBAL PASTRY CHEFS CHALLENGE、GLOBAL CHEFS CHALLENGEという3つの国際料理コンクールのファイナルも開催され、日本からは東海地方本部の鈴木直也・鈴木義亞選手がGLOBAL CHEFS CHALLENGE参加しました。上位入賞には至らなかったものの、大会への参加は二人にとって素晴らしい経験になり、その体験は次の世代に引き継がれることになります。

 なお、13日には在マレーシア日本大使館特命全権大使の宮川眞喜雄氏より昼食会に全員を御招待いただき、ザ・リッツ・カールトンクアラルンプールにて日本国内でのハラール認証について等、貴重な御意見を伺うことが出来ました。

 会議の最終日には、ハラールに関するセミナーの他、世界の各地区会長(Continental Director)の選挙や2022年の世界会議開催国の選挙が行われました。次回、2020年はロシア・サンクトペテルブルク、そして、選挙の結果、2022年はアラブ首長国連邦・アブダビに決定しました。世界の各地区会長の選挙においては、若い世代への交代も多く見受けられWORLDCHEFSの更なる発展が期待出来るものでした。

 今回の世界会議には、日本料理人(一般社団法人大阪府日本調理技能士会・室田大祐会長)を加えた合計15名が日本から参加をしました。世界各国から参加したシェフとの国際交流を通して新しく学んだ知識や情報は何ものにも代え難い貴重なものとして、また、全日本司厨士協会の今後の運営においても学ぶことの多い価値のある参加だったことを報告いたします。



マレーシア世界会議参加者


内閣府認定 公益社団法人全日本司厨士協会
AJCA会長・世界司厨士協会連盟WACS日本代表 宇都宮久俊
総本部常務理事 西村 眸
中国地方本部会長 中村 春男
西日本地方本部会長 德永 功
中国地方本部理事長・国内審査委員長 占部韶二郎 JUDGE SEMINAR
東海地方本部理事長 寺島 治
京都府本部会長 佐藤 伸二
海外交流委員長 岩崎 勇
国内審査副委員長 髙橋 明 JUDGE SEMINAR
関東総合地方本部 高橋 望 YOUNG CHEFS FORUM
東海地方本部 鈴木 直也 GLOBAL CHEFS CHALLENGE
東海地方本部 鈴木 義亞 GLOBAL CHEFS CHALLENGE
総本部事務局長 川端 清洋
総本部事務局 村田 陽子

一般社団法人大阪府日本調理技能士会
会長 室田 大祐




WORLDCHEFSマレーシア世界会議ダイジェスト版2018



クアラルンプールコンベンションセンター(KLCC)での世界会議の様子


名誉会員の集合写真(2列目中央 宇都宮久俊会長)


ジャッジセミナーの講師
ルドルフ・ミュラー氏


ジャッジセミナーに参加する
占部国内審査委員長と髙橋副委員長


ジャッジセミナー修了証


アジア代表者会議


ヤングシェフフォーラム


レセプションパーティー


マレーシアシェフ協会ボブ会長と記念撮影


総会会場での宇都宮会長と
岩崎海外交流委員長


ググラー会長による開会の挨拶


各国ヤングシェフの入場パレード


総会会場の様子


世界会議の運営委員長
アンディ・カスバート氏と
宇都宮会長


世界会議参加メンバー ペトロナスツインタワーを背景に記念撮影


グローバルシェフチャレンジに参加した日本チームの作品


アジア地区会長のリック氏とともに


グローバルシェフチャレンジ 調理の様子


前菜の盛り付け


ジャッジの様子


現地通訳のROSILA氏


同時開催のEXPO


エレクトロラックス社のブース


KLCCの調理場見学


在マレーシア日本大使館宮川大使との
ランチ会


在マレーシア日本大使館特命全権大使 宮川眞喜雄氏と記念撮影


グローバルチェフチャレンジで優勝したスウェーデンチーム


ハラールセミナーのMegawati Suzari氏


ハラールセミナー講師との意見交換


地区会長選挙


新旧の地区会長(Continental Director)


2022世界会議開催国選挙で決定した
アラブ首長国連邦・アブダビ


ガラディナー


壇上で参加賞を受け取る日本チーム


グローバルチェフチャレンジのトロフィー


マレーシアシェフ協会(PCA)ボブ会長
による閉会挨拶


国際料理コンクールの結果


GLOBAL YOUNG CHEFS CHALLENGE
2nd runner - Aleksander Vartdal, Norway
1st runner - Shayne McCrady, USA
Champion - Niall Larjala, Finland

GLOBAL PASTRY CHEFS CHALLENGE
2nd runner - Marco Deidda, Italy
1st runner - Loi Ming Ai, Malaysia
Champion - Lim Wei Hrn, Singapore

GLOBAL CHEFS CHALLENGE
2nd runner - Kare Andre Hjartholm, Norway
1st runner - Kristian Vuojarvi, Finland
Champion - Jimmi Eriksson, Sweden